Trial Round05ポルトガルポルトガル

2019年7月14日(日)・決勝

会場 : ゴウヴェイア

第5戦 ポルトガル

トニー・ボウが開幕から無敗の6連勝

世界選手権第5戦ポルトガルGPは、スペインにほど近い大西洋側の街ゴウヴェイアでの開催となりました。ここはトニー・ボウにとって相性のいい会場です。昨年、同じ会場で、ボウは世界選手権100勝目の勝利を祝っています。そしてこの日、ボウは再び表彰台の頂点に上がりました。1年を経て、その勝利数は110となっています。

藤波貴久は、予選3番手からトップを争いましたが、4位にわずか1点差での5位となりました。

ヨーロッパを襲う熱波の影響で気温は高め。そしてまた、湿気もありました。セクションの難易度も高く、ポルトガルの岩々がライダーに牙をむいて迫ってきます。

Repsol Honda Teamのエース、トニー・ボウは、今回も楽な戦いをさせてもらえませんでした。特に序盤はミスもあり、ライバルに後れを取っての追い上げとなっていました。1ラップ目には、タイムオーバーのペナルティーもあって、厳しい戦いとなりました。しかしそれでも、ボウはきっちりとトップを堅持し、110回目の世界選手権勝利を飾りました。ボウはこれで210回目の世界選手権。勝率は5割を超えています。開幕戦以来負けなしの6連勝。ランキング2位に22点のリードで、連覇に向かって突き進んでいます。

藤波貴久も激しい戦いを演じました。特に1ラップ目の前半ではトップを走り、予選3番手を獲得した勢いを決勝でも発揮していました。しかし藤波にもまたタイムオーバーがあり、減点がかさみます。結果、3位から6位までが10点の中にひしめき合う大接戦の末、日本人としてただ一人戦う藤波は、表彰台を逃して5位となったのでした。ランキングは、4位をキープしています。

次のトライアル世界選手権は第6戦。フランスGPが、1週間後にフランスのオーロンで開催です。

 

コメント

トニー・ボウ(優勝)トニー・ボウ
「とても厳しいトライアルになりました。セクションは厳しく、走りごたえのあるもので、よい緊張感の週末となりました。1ラップ目の序盤はミスがありましたが、2ラップ目は非常にいい感触で走ることができました。2ラップ目の調子を維持してフランスGPに臨めれば、きっとまたいい結果が得られると思います。フランスで勝つと、2019年の世界タイトルが決まります。でも、大事なことは、すばらしいトライアルをすることです。この週末はそれができました。すばらしい仕事をしてくれたチームのみんなに感謝です」

藤波貴久(5位)藤波貴久
「序盤はいい戦いができました。第13セクションまで、私は試合をリードしていましたが、タイムオーバーペナルティーがあって、順位を落としてしまいました。2ラップ目に、1ラップ目とは異なるラインを選んだりしてみましたが、結果は5位となりました。5位ではありましたが、感触は悪くありません。来週のフランス大会までに、うまくいかなかったことを改善して、そして大会に臨みたいと思います」

ミゲール・シレラ監督
「この週末は、チームが一丸となって戦った週末でした。ボウが激しい戦いを演じたのは、だれの目にも明らかでした。簡単なトライアルではなく、しかもライバルは強力でした。藤波は表彰台を目指して、最後のセクションまでしっかり戦いました。表彰台とはなりませんでしたが、すばらしい結果でした。このスタイルは、フランスでも続けていきます。チームのメンバー、すばらしいライダー、いつもそのすばらしい仕事に、感謝と称賛を送ります」

※リザルトおよびポイントランキングはレース終了時点のものです


リザルト

順位 ライダー マシン L1 L2 総減点
1 トニー・ボウ Honda 15 6 25
2 A.ラガ TRRS 20 12 32
3 J.ファハルド ガスガス 21 15 36
4 J.カサレス ヴェルティゴ 21 15 39
5 藤波貴久 Honda 21 16 40
6 J.ダビル ベータ 29 12 45

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ Honda 120
2 A.ラガ TRRS 98
3 J.ファハルド ガスガス 82
4 藤波貴久 Honda 77
5 J.ダビル ベータ 60
6 J.ブスト ヴェルティゴ 60
17 小川友幸 Honda 3

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