こんな時だからこそ!コロナ禍で開催した1万人の第九
「サントリー1万人の第九」は、1983年に大阪城ホールのこけら落としイベントとして(株)毎日放送様が企画。当時の音響技術では無謀にも思えたチャレンジに、当時のサントリー社長 佐治敬三が大きく賛同し、「やってみなはれ!」と協賛をしたことからスタートしました。
今回は、中学~大学までの約10年間合唱団に所属し、合唱も「第九」も大好きな担当者 榎(えのき)より、「サントリー1万人の第九」の魅力について、お話したいと思います♪
◆「サントリー1万人の第九」とは?
「サントリー1万人の第九」とは、“ベートーヴェン作曲の『交響曲第9番 ニ短調 作品125〈合唱付き〉』を1万人で歌う”という世界でも類を見ない大迫力のコンサートです。
今では1万人がともに「歌う」歓びやクラシック音楽の素晴らしさを感じられる機会として、世代を超え、地域・国境をも越え、ますます広がりをもったイベントとなっています。
◆でも2020年は・・・。
2020年はベートーヴェン生誕250周年という節目の年。「どんな演出にしたら、よりいいコンサートになるか」と、議論しはじめた矢先、新型コロナウイルス感染症が拡大・・・。
一時は開催そのものを諦めかけました。
しかし、佐渡裕総監督の「こんな年だからこそ、皆さんと第九を作ることが必要ではないか。それこそがベートヴェンが望み、全世界に訴えようとしたメッセージ」という熱い想いを受け、
毎日放送様や感染対策アドバイザー様と協議を重ねた結果、今だからこそ出来る最高の「サントリー1万人の第九」を創ろう!と、昨年9月よりプロジェクトをスタートさせました。
「つながる」をコンセプトとし、事前準備として、
自宅から参加出来る「リモートレッスン」のオンライン配信や、歌声動画の事前募集など、入念な準備を行う中、本番も “リモート”合唱での「サントリー1万人の第九」へ挑戦することを決定しました。
史上初の試み&日々変化する情勢の中で、暗闇を手探りで少しずつ歩んでいるような状況でしたが、皆さんの「楽しみにしています!」という温かい声や1万件を超える歌声動画に勇気付けられ、何とか本番を迎えることが出来ました。
当日、大阪城ホールの巨大スクリーンに皆さんのお顔が映り、リモートで繋がった1万人の歓喜の歌声が一つになった時には、思わず涙が溢れてきました。
「すべての人は兄弟になる」という第九の歌詞にあるシラーの詩をこれほどまでに実感したことはありませんでした。様々な形でご参加いただきました皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。
2020年らしい参加型企画として挑戦し続けた「サントリー1万人の第九」。こんな時だからこそ、音楽を通して人と人とが「つながる」ことの大切さを実感できた、特別な「サントリー1万人の第九」となりました。
▼第38回サントリー1万人の第九当日の様子はこちら
https://www.suntory.co.jp/area/zenkoku/d/11239/
◆2021年は12月5日(日)に開催します!
そして今年2021年の「サントリー1万人の第九」も12月5日(日)に開催決定!「2020+1(プラスワン)」をモットーに、「オフィシャルサポーターズ」の新設や生でつながる「オンラインレッスン」など、昨年よりも更に皆さまに楽しんでいただける企画を計画中です。皆さまのご参加、是非お待ちしております!
詳しくはサントリー1万人の第九HPをご覧ください。
これからも皆さまと共に「サントリー1万人の第九」を更に盛り上げ、より多くのつながりを創造していきます!